
通話定額?かけ放題?ってどんなオプションなの?使った方がいい?
毎月スマホに支払う料金は、プラン料金、端末割賦代、オプション料金などですが、通話料の存在を忘れている人は意外と多いです。
普段電話をかけない人は通話料を意識しないため、「請求が高いと思ったら、通話料4000円……。」なんてことも。

通話定額はこういうことが起きないために必要なオプションだよ。
個人的には、普段電話をかけない(と思っている)人でも、何らかの通話定額オプションは付けた方が良いと思います。
今回は、通話定額オプションの機能詳細、必要性や選び方について解説します。
通話定額(かけ放題)オプションとは

通話定額(かけ放題)は、多くの通信事業者が提供している通話に関する有料オプションです。
- 通話定額(かけ放題)オプションとは
- よくある通話定額(かけ放題)の種類
- かけ放題を提供する通信事業者一覧
通話定額(かけ放題)オプションとは
通話定額はよくわからなくても、かけ放題なら聞き馴染みがあるかもしれません。通話定額とかけ放題は、呼び方は違いますが同じものです。
かけ放題とは、通話料が定額制になるオプションのことです。

通話定額とかけ放題は同じオプションってことね。
スマホの通話料は30秒あたり10-20円前後で、通話時間に応じた従量制料金です。そのため、通話料金は0円にも1万円にもなります。
たとえばドコモの場合、通話料は22円/30秒です。そのため、1日平均10分電話をすると、1ヶ月の通話料は「22円/30秒×10分×30日=13200円」になります。

仕事で電話を使う人だと1日10分なんて普通だよね。通話料って高いね……。
もちろん、それ以上電話をかける人もいます。かけ放題オプションを利用すれば、決まった月額料金を払えば(一定時間の)通話料が無料になります。

かけ放題は、電話をよくかける人、突発的に長電話をする人にお得なオプションだよ。
よくある通話定額(かけ放題)の種類
通信事業者が提供するかけ放題オプションには、いくつか種類があります。
よくあるかけ放題は「5分かけ放題」「10分かけ放題」「24時間完全かけ放題」「通話パック」ですが、事業者によって3分や15分などのかけ放題もあります。
- 5分かけ放題
1回5分以内の国内通話の料金がすべて無料になる - 10分かけ放題
1回10分以内の国内通話の料金がすべて無料になる - (24時間)完全かけ放題
時間関係なく国内通話の料金がすべて無料になる - 通話パック
月合計○分以内の国内通話の料金がすべて無料になる

1回の電話が5分で終わる人は5分かけ放題、長電話をする人は完全かけ放題を選べばいいのね。
かけ放題オプションは事業者によってサービス名称があるため、内容を理解してどれに該当するかを判断してください。
かけ放題を提供する通信事業者一覧
以下は、2023年6月時点でかけ放題オプションを提供する主な通信事業者一覧です。
5分かけ放題 | 10分かけ放題 | 完全かけ放題 | 通話パック | 通話料 | アプリ※1 | |
---|---|---|---|---|---|---|
IIJmio | ¥500 | ¥700 | ¥1400 | – | 11円/30秒 | 不要 |
irumo | ¥880 | – | ¥1980 | – | 22円/30秒 | 不要 |
LIBMO | ¥550 | ¥770 | ¥1430 | 30分:880円 | 11円/30秒 | 不要 |
日本通信SIM※2 | ¥0 | – | ¥1200 | – | 11円/30秒 | 不要 |
HISモバイル | ¥500 | – | ¥1480 | – | 9円/30秒 | 不要 |
NUROモバイル | ¥490 | ¥880 | ¥1430 | – | 11円/30秒 | 不要 |
イオンモバイル | ¥550 | ¥935 | ¥1650 | – | 11円/30秒 | 不要 |
J:COMモバイル | ¥550 | – | ¥1650※3 | – | 22円/30秒 | 不要 |
mineo | – | ¥550 | ¥1210 | – | 11円/30秒 | 不要 |
エキサイトモバイル※4 | – | – | – | – | 11円/30秒 | 必要 |
BIGLOBEモバイル※5 | – | ¥913 | – | 60分:660円 90分:913円 | 11円/30秒 | 必要 |
リンクスメイト | – | ¥935 | – | – | 11円/30秒 | 必要 |
ワイモバイル | – | ¥770 | ¥1870 | – | 22円/30秒 | 不要 |
UQモバイル | – | ¥880 | ¥1980 | 60分:550円 | 22円/30秒 | 不要 |
ahamo | ¥0 | – | ¥1100 | – | 22円/30秒 | 不要 |
LINEMO | ¥550 | – | ¥1650 | – | 22円/30秒 | 不要 |
povo | ¥550 | – | ¥1650 | – | 22円/30秒 | 不要 |
楽天モバイル※6 | – | – | ¥0 | – | – | 必要 |
ドコモ | ¥770 | – | ¥1870 | – | 22円/30秒 | 不要 |
au | ¥770 | – | ¥1870 | – | 22円/30秒 | 不要 |
ソフトバンク | ¥880 | – | ¥1980 | – | 22円/30秒 | 不要 |
※1.IP電話またはプレフィックス番号付与する目的のスマホアプリで、電話回線より通話品質は落ちる
※2.シンプル290プラン→70分パック:700円、かけ放題:1600円
みんなのプラン→5分かけ放題:無料 or 70分パック:無料、かけ放題:1600円
20GBプラン→5分かけ放題:無料 or 70分パック:無料、かけ放題:1200円
※3.J:COMモバイルの1回の通話は60分以内
※4.エキサイトモバイルは3分かけ放題:759円
※5.BIGLOBEモバイルは3分かけ放題:660円
※6.Rakuten Linkを使わないかけ放題は15分かけ放題:1100円

通信より通話を重視する人にとっては、かけ放題の種類や料金の確認は大切だよ。

5分かけ放題が無料で使えるところもあるんだね。料金もバラバラだからちゃんと把握しとかないと。
かけ放題(通話定額)オプションの必要性と選び方


かけ放題使ってみようかな。でも、5分かけ放題と完全かけ放題ってどっち選べばいいの?
僕はスマホにはかけ放題が必須だと思いますが、電話をかけないので不要と考える人もいるでしょう。
そこで以下の項目を見て、「本当にかけ放題オプションは必要か」「必要な場合はどのオプションが良いか」を検討してください。
- 通話時間別の通話料シミュレーションを把握する
- スマホの発信履歴を見て1回の通話時間を確認する
- 発信履歴からどこに発信しているかも把握する
- 使っているスマホがメインなのかサブなのか
- 通話時間の節約を気にするとストレスになるか
通話時間別の通話料シミュレーションを把握する
かけ放題オプションが必要か検討するために、通話時間別の通話料(22円/30秒または11円/30秒)のシミュレーションを見てみます。
月次通話時間 | 日次通話時間 | 通話料 11円/30秒 | 通話料 22円/30秒 |
---|---|---|---|
10分 | 0.3分 | 220円 | 440円 |
20分 | 0.6分 | 440円 | 880円 |
30分 | 1分 | 660円 | 1320円 |
40分 | 1.3分 | 880円 | 1760円 |
50分 | 1.6分 | 1100円 | 2200円 |
60分 | 2分 | 1320円 | 2640円 |
70分 | 2.3分 | 1540円 | 3080円 |
80分 | 2.6分 | 1760円 | 3520円 |
90分 | 3分 | 1980円 | 3960円 |

1ヶ月の通話時間が30分で1320円もかかるのね。ちょっと長電話しただけで30分はいきそう……。
多くの通信事業者で5分かけ放題の料金は500-700円前後です。そのため、1ヶ月の通話料がそれ以上の場合はかけ放題を使った方が良いでしょう。
通話料22円/30秒で合計通話時間が20分を超える場合、または11円/30秒で40分を超える場合は少なくとも5分かけ放題が必要だとわかります。

1回の通話時間が1秒でも、通話料は22円かかるよ。だからたくさん電話をかける人は、より通話料がかかるってこと。
スマホの発信履歴を見て1回の通話時間を確認する
かけ放題オプションが必要だと把握したうえで、どれが良いかを見極めるために、通話履歴から1回の通話時間を調べてください。
これは個人の感覚ですが、以下のように考えてみましょう。
- 通話時間合計が月平均20分以上ありそう→5分かけ放題が必要
- 発信回数が10-20回以上ある→5分かけ放題が必要
- 通話履歴に5-10分以上の電話がちょこちょこある→10分かけ放題が必要
- 月に1度は30分以上の長電話をしている→完全かけ放題が必要
月の通話時間が20分超え、または発信回数が10-20回以上の場合は5分かけ放題を1ヶ月使って、10分かけ放題、完全かけ放題に変えた方が良いか見極めてください。

通話料が11円/30秒と22円/30秒だと、通話時間や発信回数が変わるから注意して。
発信履歴からどこに発信しているかも把握する

ほとんど電話かけないし、友達とはLINEだから、かけ放題はいらない。
という人も、発信先を確認してください。以下のように、意外と電話が必要な場面はあります。
- 営業先・取引先など仕事の電話
- 職場への連絡のための電話
- 子供の学校への連絡のための電話
- 病院、美容院、飲食店などの予約電話
- サポートセンターなどへの問い合わせ
最近はたまたま電話をかけていないだけで、1年で考えるとある程度発信していたり、長電話になる可能性がある発信も見つかるかもしれません。

こういう電話が意外と5分以上になることもあるから、通話料の見直しは大切だと思う。
上記以外にも、LINEでつながってない人に電話をかけることがあったり、そもそもLINE通話自体に抵抗がある人もいるかもしれません。

たしかに1年で考えたら、電話かけることは多そう……。
使っているスマホがメインなのかサブなのか

スマホを2台以上持ってる人は、かけ放題が必要か考えてみよう。
最近はスマホ2台持ち、3台持ちの人も増えました(デュエルSIM含む)。格安SIMが普及したことで、安価で複数回線契約ができるようになったからです。
スマホを複数台持つ理由は人それぞれですが、メイン以外のスマホでは電話をかけない人もいるはずです。ちなみに僕がそのパターン。
もしサブのスマホを持っていてそのスマホでは電話をかけない場合は、かけ放題オプションは必要ないでしょう。
通話時間の節約を気にするとストレスになるか
最後に、割と多いのは「通話時間を気にするとストレスになる」という人。
「あ、今月もう30分も電話してる。」「美容院予約したいけど月末だし2日待とう。」などがストレスになる人は、完全かけ放題だを使えば通話時間が気にならなくなります。
節約のために通話時間をコントロールするのか、月1000-2000円払ってストレスをなくすのかを考えてることも大切です。

ドコモとかauに月7000-8000円払う人もいるから、人それぞれ考え方は違うよ。
通話定額(かけ放題)オプションの必要性、選び方のまとめ

では最後に、かけ放題オプションを使った方が良い人をまとめます。
- 通話履歴に5分以上の電話がちょこちょこある人
- 月に10-20回以上の通話発信をしている人
- 月に1度以上30分などの長電話をしている人
- 仕事など大事な用事で電話をよくかける人
- 病院・美容院・飲食店などによく電話をする人
- LINE通話を使うことに抵抗がある人
- 今のスマホをサブではなくメインで利用している人
- 電話時間を気にすることでストレスが溜まる人
おそらく、多くの人がかけ放題の対象になると思います。「え!通話料高すぎ!」を防ぐためにも、1度かけ放題を試してください。

とりあえず5分かけ放題を1ヶ月試せば、なんとなくわかると思うよ。
おすすめの通信事業者のかけ放題オプションの特徴を知りたい人は以下を参考にしてください。